平々毎々(アーカイブ)

はてなダイアリーのアーカイブです。

RIAとは?

twitterでみつけたエントリ
Rich Internet Applications (RIAs) – Shyamala's Blog
を無許可日本語訳。

      • -

リッチ・インターネット・アプリケーション(RIA)――これは、最近よく聞くバズワードである。リッチ・インターネット・アプリケーションは2002年にMacromediaで生み出されたが、数年前まではあまり一般的ではなかった。しかし、Web 2.0ブームで、RIAはWeb界に確固たる地位を得た。

RIAとは何か

以前のWebは一方向通信システムとして知られていた。企業はこれを使ってエンドユーザーに企業情報を紹介するのだ。Web 2.0の出現により事情は大きく変わった。Web 2.0はWWWに全く異なる人格を与えた。一方向通信システムだと認知されていたWebにおいて、Web 2.0は双方向コミュニケーションを実現した。そこではユーザーが王であった。ユーザーは、コメントし、評価し、つながり、タグをつけることができる。

このような柔軟性と同時に、Web 2.0は新しいツールとテクノロジーと概念をたくさん連れてきた。AjaxAdobe AIRAdobe FlexSilverlight、Isomorphic SmartClientなどだ。これらの概念とともに、リッチなWebアプリケーションを作成する流行が訪れた。そこでRIAが登場するのである。

リッチ・インターネット・アプリケーションにおいて「リッチ」とは何を意味するか?

リッチ・インターネット・アプリケーションは、デスクトップ・アプリケーションの柔軟性と応答性をWebの幅広いリーチに結びつけたアプリケーションである。RIAはユーザーに柔軟性を与え、デスクトップ・アプリケーションの使い勝手でWebアプリケーションを利用できるようになる。

リッチ・インターネット・アプリケーションにおいて「リッチ」とはどんな概念なのか?

豊かさという概念は2つに分けられる。

  • ユーザ・インタフェースの豊かさ
  • データモデルの豊かさ

ユーザ・インタフェースの豊かさ

リッチ・インターネット・アプリケーション(RIA)はデータ・モデルと賢くやりとりできるUIコントロールを豊富に提供する。それらの一部は以下の通りである:

ドラッグ&ドロップコントロールアコーディオンコントロール

http://pshyama.files.wordpress.com/2009/06/drag.png

オートコンプリート・コントロール

http://pshyama.files.wordpress.com/2009/06/4.png

ツリーグリッドコントロール

http://pshyama.files.wordpress.com/2009/06/21.jpg

データグリッドコントロールとデータソートコントロール

http://pshyama.files.wordpress.com/2009/06/yodlee-moneycenter-account-summary_1244617057010.png

チャートコントロール

http://pshyama.files.wordpress.com/2009/06/yodlee-moneycenter-expense-analysis-fusion-charts-mockup_1244618196573.png

カレンダー・コントロール

http://pshyama.files.wordpress.com/2009/06/31.jpg

リッチテキスト・エディタ・コントロール
インライン編集コントロール
自動保存コントロール

データモデルの豊かさ

どんなWebサイトまたはアプリケーションもデータがなければ不完全である。したがって、データを取ってきたり制御したりするためのリッチなデータ・モデルを持つことは重要である。データ・モデルの豊かさとは:

  • 非同期でデータを送受信する能力
  • ページ全体を書き直さずにサーバーからデータを得る能力
  • データの変更部分だけを送信することでネットワーク帯域幅を効率的に利用すること
  • 洗練されたデータ・モデルのサポート

RIAの分析

Adobeは、あるプレゼンテーションで次のようにRIAを紹介した。

http://pshyama.files.wordpress.com/2009/06/ana.png

リッチ・インターネット・アプリケーションの利点

リッチ・インターネット・アプリケーション(RIA)は、多くの利益をエンドユーザーに与え、開発者と会社にも同様に与える。利益の一部は以下の通りである:

エンドユーザー向け
  • 応答性と対話性
  • リアルタイム・コミュニケーション
  • 速くて使いやすい
  • ユーザーがリモートからデータをモニターして管理できる
  • タスクをより速く完了できる
  • クロスプラットフォームのサポート
ビジネス向け
  • 顧客ロイヤルティの増加
  • 新規顧客の獲得
  • 生産性の増加
  • サイト訪問時間の増加
  • 帯域幅および運用コストの減少
開発者向け
  • 学習が簡単
  • 開発が容易

RIAツールとテクノロジー

リッチ・インターネット・アプリケーション(RIA)という用語自体は新しいかもしれないが、RIAが使用するテクノロジーはすでに存在していたテクノロジーの組合せである。もっとも一般的に用いられるRIAツールとテクノロジーは以下の通りである:

RIA技術
UIフレームワーク
JavaScriptフレームワーク