平々毎々(アーカイブ)

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Graphvizの陰に日本人研究者あり

【注意:このエントリは主題が発散しています】



グラフ構造可視化ツールとして有名なGraphviz

グラフ構造を記述するdot言語とあわせて、FOSS界ではかなり使われていると思う。



これと目的を同じにするツールがMS Researchから出ている。MSAGLだ。

これ、以前はGLEE(Graph Layout EnginE)という名前で、無償でダウンロードできたんだが、今は名前を変えて、しかも有償になってしまった(Windows Marketplaceで販売している)。

残念だなーと思っていたが、昔のGLEEが今でもダウンロードできるようだ

(2015/3追記: GitHubで公開された)




話は逸れるが、QuickGraphという.NETのライブラリがある。これはグラフ理論に基づく計算用のライブラリだが、描画部分はGraphvizGLEEの両方に対応している。





閑話休題



で、このどちらも、グラフ構造を自動レイアウトするツールなわけだが、両者のドキュメントを読むと、日本人の名前が出てくる。

杉山 公造教授だ。

詳細は研究テーマ紹介ページに書いてあるが、グラフを自動描画するアルゴリズムを複数考案し、うちひとつには杉山教授の名前がついているのだ。

(論文の共同執筆者である三末 和男准教授もグラフ自動描画の研究をされている)



以上、とくに落ちはない。敬意と感謝をささげつつ、ツールを使うのであった。