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ソフトウェア工学は根本的に間違っているか?議論

kwatchさんが書いたエントリと、そこから派生した話題が興味深かった。
というか正直な感想は「kwatchさんがまた乱暴なエントリを上げてるよ」だ。
また、というのは以前Javaと大規模開発についてのエントリでも乱暴なエントリを上げていたからなのだけれど。
乱暴、というのはkwatchさんの書き方が与える印象である。とりあえず最初に言いたいことを言い切ってしまって、コメントが入ると詳細な説明を始める。コメントがつく前から詳細に書いておけばいいのになあと思う。

で、今回の発端。
従来のソフトウェア工学が決定的に間違っている点 - kwatchの日記
今回もいろいろ反応があるみたい。小飼さんはいつものように自分の言いたいことを言うだけなので置いておいくとしても。

なんにせよ、議論をするのであれば前提は共有しておくべきだと思う。一般論として。
kwatchさんの元エントリの論旨は、こんな感じ?

  • 1-1 高度な仕事とは人材の替えがきかない仕事のことだと定義する
  • 1-2 高度な仕事では個人に依存することを前提に置いた体制にしたほうが成果を挙げられる
  • 1-3 ソフトウェア開発の一部には高度な仕事がある
  • 1-4 ソフトウェア開発では個人に依存することを前提に置いた体制にしたほうが安くていいものができる
  • 1-5 従来のソフトウェア工学は属人性を排除して各人の能力を均一化して扱おうとした
  • 1-6 したがって、従来のソフトウェア工学は根本的に間違っている

1-1から1-4までは基本的に同意。(ただ、『替えがきかない』の度合いについては不明確かも。)
1-5には飛躍を感じるので保留、だから1-6についても保留かな。