昔、某シャンプーに配合されていた物質だ。
「ジンクピリチオン効果」という言葉もあり、「言葉の意味は分からんがとにかくすごい自信だ」的な雰囲気をかもし出していた。ところで、あれはいったいどんな物質だったのか。
「ジンク」だから亜鉛(Zinc)に関係しているのはまあよいとして、「ピリチオン」て何だ。
いろいろ調べたところによると、
- 「ジンクピリチオン」は「2-ピリジンチオール-1-オキシド亜鉛塩」とも呼ばれるらしい
- つまり、「ピリチオン」には「ピリジン」と「チオール」と「オキシド(酸素)」が関係している
- 「ピリジン」は、ベンゼン(C6H6、六角形のベンゼン環でおなじみ)の炭素原子が1個だけ窒素(N)に置き換わったもの
- 「チオ」とは硫黄(S)のことで、-OHをアルコール基と呼ぶのと同じく、-SHをチオール基と呼ぶらしい。
ということで、「ジンクピリチオン」の正体は、「亜鉛」「ピリジン」「チオール基」「酸素」がなんだか分からないけどくっついた物質、ということらしい。
化学式はこんな感じ。
……結局、「なんだかよく分からない凄さ」は解消されないままだった……